こんにちは!あっと言う間に2月が終わり、早いものでもう3月・・・今日は最近の活動のことと、普段心がけていることを自分なりにまとめてみようと思います。
2年目の活動
私は今年度から、一日の前半は低学年(年長~3年生)の算数の補助、後半は高学年(6年C組のみ)の算数の授業を担当しています。
補助の内容は
・どうやったら子ども達にとって分かりやすいかを先生と話し合う
・教具の作成、提案
・部分的に授業を担当
などです。
今のところ熱心な先生のクラスでは上手くいっているけれど、なかなかペースが合わない先生もいて、どうしたらいいだろうと悩んでもいます。
他の隊員にアドバイスを貰ったり、活動を見学させてもらったりする中で感じたことは、
・とにかく信頼関係が大切!
ということ。
信頼を得るために心がけてやっていることを、今日は書いていきたいと思います。
先生ではなく子どもを見よう
ナミビアでは、低学年は担任が全ての教科を教えるクラス担任制、高学年は教科ごとに先生がいて、色々な先生に教わる教科担任制になっています。
低学年のクラスはよくも悪くも担任の指導の成果が出やすいので、担任の指導の仕方に目が行きがちになります。最初は「あなたのこういう教え方が素敵ですね」みたいな言葉をかけていたのですが、違和感があったのでやめることにしました。
・もし自分が担任だったら、子どもを一緒に見てほしいと思うだろう
・自分は頑張っているのに、指導されているみたいで嫌かも
・子ども側につかれたら、大きな子どもが+1。いるだけで負担に感じそう
・私はパートナーとして、教師側についていたい
こんな風に考えて、授業が落ち着いた時などに、子どもについてコメントしそこから会話を広げるようにしました。
「あの子はすごくよくできますね。お家の人が教えてるのかな」
「あの子はちょっと大変そうですね。どんな風にサポートしていけるかな」
担任としていつも子どもを見ている先生達なので、
「彼は賢いね、でも靴を履いていないし髪も伸びてきているでしょう。お家の人は熱心じゃないから心配で。彼の境遇に関わらず、どんどんできるようになってほしいと思っているの」
「数の概念を得られていない子がいるよね。数字だけでどんどん進めていくよりも、今は実際に触れながら学習できるような教具があったらいいなと思っているんだけど・・・」
という風に話してくれます。
この前相談に乗ってもらった働き者の同期に「その人の言葉で言ってもらうようにしてるよ、言葉の人質って書いて言質を取るっていう言葉があって・・・」と教えてもらい、なるほど!と思いました。「子ども達のどんなことが課題か」を話してもらうために、私もその先生と同じ教師目線で子どもを見て、先生と話すようにしています。
よいパートナーと思ってもらうためには、その先生と同じ苦労を感じて、一緒に子ども達のためを考えて行動していきたい。指導されてるというような印象は持ってもらいたくなかったので、先生を見るのではなく、子どもを見ることを心掛けています。
頼まれごとは基本的にYesと答える
突然「ちょっと授業をやってもらえる?」というお願いをされることがあります。 正直アドリブに弱いし自信もない・・・ただ信頼がほしい・・・!ということで役者になったつもりで飛び入り参加することもあります。
一応、今日はどんな内容をやるのかを聞いて、できそうだったらその内容に沿って。厳しそうだったらハードルを下げて基礎的なこと(数字の歌やダンス)で子ども達を喜びそうなことをやります。
「こんな感じのポスターやプリントを作ってくれる?」というお願いも、Yesを言います。一緒にじゃないとやらないという隊員さんもいると思うけれど、まずは信頼を得たい、指導されている印象を持ってほしくない、考えを共有してくれているのはよいこと、と考えて。
ただ、あまりにひどい時はお断りすることもあります。「授業適当にやっといて?」と言われてどこかへ行ってしまったり、座って子どもと同化していたり(これが自分のやりたくないこと)、「明日の授業のためのポスター、自分で絵を考えて描いて」というようなこと。無茶なお願いが続いた先生には、気持ちよくYesを言えなかった時期もありました。
自分から仕事をもらいに行く
サポートの活動だとメインで授業をするのは担任になるので、私の働き方によっては「あの人全然働かないじゃない?」と思われてしまいます。実際、2年目が始まった最初の頃は、高学年の先生に「1クラスしか持ってないんでしょ?」と冷やかされたこともあります。どうやっていこうかなと迷っていた時には自分自身でも「私全然働いてないし役に立ててない。ダメだ・・・」と思ってしまっていました。
それに対する策は、自分から仕事をもらいに行くこと。
丸つけするよ!ポスター描くよ!子ども達の教具に合わせて黒板用も作ろうか?と言ってみています。先生との会話の時間になるので、何も無くても様子が聞けるし、次に何かお願い事をされた時にも、心に余裕を持って対応できる気がします。
教具ではなくても、「ノートが混ざって、採点にも配るときにも時間がかかって困っていて」という話を聞きました。
低学年では基本的にノートを教室で預かって管理しています。(高学年はカバンに入れて自分で管理)授業で使うために配っても、ノートが見当たらない子がちらほら。ノートを探している間は授業を聞いていないことになる。毎回のように時間を無駄にしているんだけどどうしたらいいだろう…とのことでした。
・表紙をつける
・背表紙に色紙を貼る
・ノートの上下に色を塗る
っていうのもアリだね・・・と対策を考えて、色を塗ることに決めました。
子ども達が提出する時にも分かりやすいので、混ざらない。混ざってもすぐに見つかるということで気に入ってもらいました。ちょっとしたことだけど喜んでもらって嬉しかった瞬間。
まずは、パートナーとして「頼んでみようかな?」と思ってもらえるところから・・・
ナミビアの教育について勉強を続ける
日本と教え方が違うことがあって、始めはこのやり方って周りくどくない?と違和感を持つことがありました。例えば筆算は一番大きな位から計算します。くり下がりは「10借りる」のではなく、いくつ小さいという考え方を使います。(高学年からは日本と同じく一の位から計算し、「借りる」のやり方も使います)
他にも、月曜日が数の概念、水曜日が文章題、金曜日が長さやかさ、図形の学習というように、曜日ごとにやることがバラバラになっています。このやり方って微妙じゃない?と思うのは、自分が日本のやり方に慣れているからなのかもしれません。日本の考え方を活かすのは大切だけど、ナミビアのやり方で学校は回っているのでまずは敬意を。
先生に資料をもらい、たくさん教えてもらいながら活動に臨んでいます。自分でも資料を読んで勉強し、ナミビアのやり方でプリントを作って提案して、やってみてまた改善して・・・という風に回っています。
一緒にやるって大変。でも・・・
サポートの活動だと「自分がいる必要ってあるのかな?」と感じたり、突然の無茶ぶりに戸惑ったり、自分の言語力の無さに落ち込んだりして、好きな時に休み好きな時に考えられる一人の活動の方が楽。誰かと一緒にやるって大変。と思っています。
でも、信頼関係を作ること、相手の話を聞いて一緒に考えること、提案することなど、一人じゃないからこそできる活動があって、自分も鍛えられていると感じています。大変なこともあるけれど、自分のためにも子どものためにもきっとなる。信頼関係はまだまだ。先生のためにもなるといいな・・・と思いながら、頑張っていきます。
おしまい★
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