ウィントフックで感じた、「社会的不平等」とナミビアのジニ係数

なわなわ、お元気ですか。
首都での研修中に、ウィントフック市内を巡るカルチャーツアーに行きました。連れていってくれたのは、現地人スタッフさんとガイドさんです。

カルチャーツアーでは、
・旧宗主国であるドイツの文化が残っていること
・北朝鮮の支援で建てられた建物があること
・アパルトヘイト政策の名残で所得の低い人々が市内北部に住んでいること
などを教えてもらいました。

トランスナミブ ウィントフック駅

市内北部で感じた「貧困」

特に低所得の人々が住むエリアに行ったときは貧困を強く感じました。パラソルの下で服や食材を売っている人、レンガ作りの飲み屋、山積みのタイヤなど。外国人観光客が来る場所ではなく、現地人ガイドさんがいるから行ける場所という印象でした。これがローカルの人々の暮らし。

所得の低い人達向けの商売だから、収入も少ない、所得の高い人達向けの商売をするような資本はない、住んでいる地域もくっきり分かれていて、貧困を抜け出せない…車の窓越しに見るだけだったから、人々の暮らしを分かったようには言えません。強く生きている人達に敬意を払いたい。でも、大きな格差があるのは間違いないと思いました。

今一度、ジニ係数について考えたい。

ジニ係数とは、貧富の格差を表す指数で、社会的不平等の大きさを表します。ナミビアの隣の南アフリカ共和国も、このジニ係数が高い国の一つ。逆にジニ係数が低い国は北欧諸国に多く、社会的格差が小さいと言われています。

立派なショッピングモールもある

ナミビアは豊富な地下資源を持っているため、国としては中所得国に入ります。また、人口の5%に過ぎない白人の人々が、利益の大半を得ていて、大多数を占める黒人の人々との差が大きく開いていると言われています。

近代的な暮らしと伝統的な暮らし

今まで私はナミビアのジニ係数が高い理由は、高い所得を得ている人がいる反面、伝統的な暮らしを続けている民族の人々もいるからだと思っていました。お金の経済で生きていない自給自足の人々の存在が大きいのではないかと。でも今回見てきたエリアでは、所得の低さは明らかでした。大きなモール、西洋風の建物、きれいな街並みのすぐそばに、貧しさが存在しています。この国が抱える問題の難しさを感じました。。

教育に何ができるのか、考え続けたいと思います。