3学期が始まって3週間が経ちました。今学期は空いている時間に低学年のクラスへお邪魔しています。特に嫌な顔せず受け入れてくれるのが3年B組。担任をしているのは愛情に溢れる優しい先生。やる気も実力もある素敵な先生です。
掲示物で埋め尽くされた賑やかな教室
日本の現場では、子ども達がその時間の授業に集中できるような配慮がされていて、
教室(特に黒板周り)の掲示物は減らし、すっきりさせるように言われています。
こちらナミビアでは、教室の様子は担任の先生によって様々。何も貼らない先生もいれば、賑やかなクラスもあります。
今日は学校一、掲示物で溢れる3年B組の様子を紹介します!
黒板の横には、大きな数の学習(貼って剥がせるようになっている) や、ナミビアの気候区分マップ
右の壁にあるもの。足し算の学習。三角になっていて、ひっくり返すと答えが。
加えて立体の形
英語学習の教具
続きて右の壁。
点が4つで4、他の数字もぶら下がっています。
後ろの黒板周り
絵とヘレロ語の単語。ヒンバ族の文化を表した絵(赤十字のマークが入っています)
さて、子ども達はというと…
めっちゃ落ち着いてる!!
静かに座ってノートを書いています。
私が理科や算数を教えている6年生より落ち着いてない…?笑
6年生は、
・話をやめて。・書いて。
・聞いてる?・座って
・時間を無駄にしてるよね。
など言うことが多い。引きつけられるような授業ができたときは上手くいくけれど…
正直、落ち着いて学ぶ環境を作るまで時間がかかることが多い。
3年生の方がお行儀がいいのはなぜ?3年生担任に聞いてみた
お隣の3年A組も、席に座ってノートを書いていたので、担任の先生に話しかけてみました。
私:3年生は静かに座ってノートを書いていますね。6年生はおしゃべりする子、立ち歩く子もいます。
6年生より3年生の方が、学ぶ態度がいいですね。
先生:そうでもないですよ。今はやることがあるから静かだけど、暇になったらおしゃべりし始めますよ。
私:6年生はやることがあってもうるさいですよ笑
先生:低学年は学級担任制、高学年は教科担任制だからかも。
学級担任は、2時間続きでゆっくり授業したり、隣のクラスと合同で英語の歌やダンスをやったりと、自由に時間を使いやすくて子ども達もやるべきことを終わらせることができます。
高学年は40分授業に移動もあって、終わらなくても移動するから、子ども達のモチベーションは上がらないのかもしれないですね。
私:確かに。移動先の教室に椅子が足りないことがあるんですよね。そこでまた椅子の取り合いになって授業が遅れたり…
今もあのクラスは何やってるんでしょうね…(教室のドアからひょこひょこ顔を出したり、走ったりしている6年生…)
先生:あの子達の先生がクラスに来ていなくてやることがないんでしょうね。うちの子達も何もやることがなければああなると思いますよ。
私:なるほど…そう思うと高学年の教員の方が正直楽ですよね。先生は低学年が専門なんですか?
先生:私は低学年が専門です。基本的には低学年の方がクラスコントロールが難しい。子ども達のことを理解する必要があるし、心理学の知識が要りますよね。教育実習生も、普通は低学年に入って、クラスコントロールを学ぶんですよ。
★まとめると…
・低学年は学級担任制なので時間の使い方に余裕があり、子ども達も落ち着く
・高学年はたまに教師がいないフリーな時間を過ごしていてモチベーションが上がらない
・低学年の担任は「子ども達が暇にならないように」と工夫している
・高学年で特に学習意欲が低いクラスは担任の先生があまり目をかけていない
→「子ども達のため」と考えてもらえるクラスは落ち着く、放置されているクラスは学びに向かう態度が向上しない。
ちなみに7年生は学習態度がよく、次いで6年、5年は結構大変そう。。校内では、4年の方が5年よりもましとも言われています。
聞いたところによると、5年の一クラス分の児童が外部の学校から受け入れた子達なので、コントロールがうまくいっていないとのこと。
クラスのメンバーの雰囲気に悪い方向で引っ張られてしまっているのかな…?
話を3年生に戻して…
3年生はたまにAB組合同で英語の歌、ダンスをやっています。これも子ども達を飽きさせない工夫ですね。
やる気があって、子ども達のことを考えている先生の元で学んだ方が勉強も人間性も育つよね、と感じました✨
3年B組の先生は今55歳。
ずっと前に教員免許を取って、その後長いこと赤十字で働いていたそう。教員として教えるようになったのは数年前。今はUNAM、国立ナミビア大学の講座も受けています。
熱意を持って学び続けている姿が本当に素敵な先生。
今学期はもう少し3年生のクラスに行って、私も学びたいと思います!!
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