ホステルは嫌い。でもお母さんがホステルの方が勉強のためにいいって言うから

ターム休みなので家でのんびーりしていると、近くの食堂のおばちゃんが娘二人を連れてやってきました。

一人は私も知ってる7年生の子。すてきな合唱チームに入ってる。
もう一人はお姉ちゃん。少し大きかったので、どこの学校に通ってるの?と聞くと、セスフォンテインのコンバインドスクールの9年生とのこと。

え!?オプウォから100キロ以上離れてるセスフォンテイン!
オプウォの方が大きな町だし、セカンダリーだってあるはずだけど。
お姉ちゃんはセスフォンテインの学校の寮(ホステル)で普段は生活しているそう。

私の学校に来ている妹さんも、ターム休みだから家に帰ってきてる、家は近いけど学校の時はホステルだから…とのこと。

今まで、ホステルの子は村が遠い子、保護者が遠くの町で働いている子というイメージだったけれど、すぐそばに母親が暮らす家があっても、ホステルで生活する子もいるということを知りました。

ホステル。画像はGoogle mapから引用しています

右の黄色マークが私たちのカメル小学校。左はオプウォ小学校。3年前まではオプウォ小学校(Junior primary)が0から3年生、カメル高等小学校(Senior primary)が4から7年生の学校でしたが今は変わっています。ホステルはそのまま、両方の学校の児童が暮らしています。

ホステルは好き?

7年生のその子に、ホステルは好き?と聞くと、嫌い、でもお母さんが、ホステルの方が勉強にいいって言うから。。と言いました。

ホステルにはダイニングホールがあって、子どもたちはそこで勉強することになっているそうです。

どんな風に勉強するの?教科書を持っていない子も多いよね。
と聞くと、
ノートを読んだり、宿題をやったりしてるよ。
と教えてくれました。

教科書を持っていないのに、
教科書の何ページを写してきなさい
なんていう宿題が出ることもあります。

そんなときはみんなで回し読みして、一緒に写します。学校に来てから写させてもらっている子もたくさんいます。

多分本もない、
辞書もない、
勉強しなさいっていう寮の職員さんはいるかもしれないけど、
わからないことを教えてくれるような大人は多分いない。

その子は家が近いので、家の人に見てもらって、家から通ったらいいのにって思うけど…
子どもが7人いるから、家でも見切れないのかな。

そばで見てくれる大人もいない
そもそも家族と住んでない
1学期の通知表、取りに来なかった家庭も結構あった。
親が勉強を見るっていう環境じゃないんだな

そう思ったら、その子をぎゅってしたくなった。日本人の価値観かもしれないけど。
これがこの子たちの生活なんだな。

子ども達が学校にいる時間は、できるだけ目をかけてあげたい。
見返した時に分かりやすいノートにしてあげたい。

もちろん親は越えられないけど、先生として自分にできることをやっていきたい。