新年度スタート!8年生を開校することになりました

1月が年度はじまりのナミビア。15日から子ども達も登校し、新しいクラスや担任の発表などを経て、いよいよ新年度がスタートしました。

配属先の学校は、年長さん(0年生)から7年生までの子ども達が通う”普通の小学校”だったのですが、今年度から8年生も受け入れることになりました。

8年生を開校することになった訳

近くに中高一貫校が2校あるのですが、そのうち一つが8年生の受け入れを辞めることになりました。今まで6クラスあったものを、新規では受け入れず、8年生を留年した生徒への指導のみすることにしたのだそうです。その学校が8年生を受け入れなった影響で、小学校を卒業した7年生の子ども達の行く中学が決まっていないという状況が発生してしまいました。
そこで色々な学校が要請を受けて、少しずつ8年生を受け入れることになり、私の学校でも1クラス30人程度を受け入れることに決まりました。

いや、どうして中学校が8年生の受け入れを辞めてしまったの…??
同僚に聞いても「計画性がなくて困るよねぇ」と言うくらいで、先生達もよく知らないようでした。

配属先では、とにかく行き場のない子ども達のために8年生の受け入れをしようという決断でした。

本当にやっていけるの?という不安

私は8年生の受け入れにはじめは反対でした。
理由は
・教員が足りない
・教室が足りない

の2つです。

まずは、教員が足りないこと。
8年生を教える資格を持つ教員が十分にいるから大丈夫!自分達なら教えられる!と意欲的な先生も多くいましたが、今でも忙しい先生はほぼフルで授業を入れている状況で、たまに授業に行かずに休憩している姿も見ていると、「仕事量を増やして本当に大丈夫?」と純粋に心配でした。

表向きには、「仕事量が増えれば、今いる子ども達へ注げるパワーも分散してしまう。ワークハードの精神は分かるけれど、忙しくない方が子どもは伸びると思う」と意見しました。

二つめに、教室が足りないこと。
5年生と7年生を3クラスから2クラス編成にすれば大丈夫!8年生を受け入れられる!とのことでした。でも私の学校では、昨年度2年生2クラスがテントでの生活をしていました。
「2クラス分減らし、8年生も受け入れない、そうすれば2年生がテントで過ごさなくてもよくなる」
それがベストなのでは、と意見しましたが、行き場のない8年生を見過ごす訳にはいかない…というのが多くの先生の主張でした。

8年生(旧7年生)の子達に会うと…

8年生の受け入れについてまだ具体的に決まらないまま、子ども達の登校日になりました。8年生の受け入れが始まるかもという噂を聞きつけて、旧7年生の子達も何人か登校していました。

8年生を受け入れる余裕がないというのが私の意見だったけれど、実際に登校してくる子ども達の姿を見ると、、、この前まで可愛がっていた子たち、本当はもう着るはずじゃなかった制服、うちで受け入れなかったら次は見つかるんだろうか…など、色々なことを考えました。

そして私も、厳しい1年になるかもしれないけれど、学校と子ども達のために頑張ろう…という気持ちになりました。いつの間にか情に流されて”頑張ろう” の精神で何とか押し進めていくこの感じ…((-_-;))
同僚達も、100%なんて期待していなくて、60%くらいで何とかしていこうって感じなのかな。

さらに忙しい1年になりそうだけれど、学校と子ども達のために頑張っていくしかありません。

関連

お隣のオムサティ州でも、
「10年生の空きがないことから、旧9年生が進学できない」という問題が発生しているそう。オムサティ州に派遣されている隊員から、新聞記事を教えてもらいました。

https://www.namibian.com.na/86986/read/Omusati-orders-Grade-9s-to-repeat
The Namibian 記事(英文外部リンク)

私の地域の中学が8年生の受け入れを辞めた理由ははっきり聞いていませんが、オムサティ州と同じように、9年生10年生が溢れてしまっていることも考えられます。成績など自身の努力で変えられるものとは別の理由で進学が妨げられてしまうのは不当ですよね。オムサティ州でも解決策が見つかりますように。