試験終了。卒業する7年生のクラス会に参加してみた

こんにちは!11月18日月曜日
カメル小学校では年度末試験が終了しました。

今は成績入力に追われていますが、ひとまず1年が終わったということ。先生も子ども達もお疲れさまでした。

テスト最終日は、7年生がクラス会をやっていました。担任は大学を卒業したばかりの若い先生だけれど、愛情をもって子どもに接している素敵な先生。今回のクラス会も先生がバランスを取りつつ、子ども達が計画して進めていました。

ドレスコードは黒&白

私からは7年生に写真をプレゼント。オプウォで写真をプリントできる場所を見つけ、1枚15ナミビアドル(約100円)で印刷してきました。100人規模で渡すので大きく印刷するのはやめて、4分割で小さくなってしまったけれど…

私の学校の7年生はとても雰囲気のいい学年でした。どんなところがいいと思ったかと言うと、
・落ち着いている
・自習ができる
・行動がテキパキしている
・教師の話を聞く(指示が通る)
・男女混合グループを作っても反発がない
・年下で賢い子がリーダーシップを取れる

こんな感じです。

6年生はもう少しガヤガヤしていて幼く、男女でバシバシ叩き合っていたり、授業が始まる時間になって椅子の取り合いが始まったり…年下で賢い子も幼い印象で、留年組が幅を利かせているような感じ。

小突き合いを私に見られると怒られるので、「遊んでるだけ!こういうの見るとストレスでしょ?見なくていいよ!」って言ってくることも。結局は「学校は学ぶ場所だよね。一緒に学ぶ友達への接し方としてどうなの?」と怒られる訳だけど…でもお互いに遊び感覚なのでなかなか響きませんでした。

でも見方を変えてみれば、留年組に面倒見のよい兄姉気質の子が多く、「自分のために勉強するのは興味ないけど、人のためなら頑張れそう」な印象。低学年と組ませたら輝く子もいるんじゃないかな。

さて、そんな6年生を7年生のクラスに連れて行って、「7年生、先生がいなくても自分達でノートを開いて自習してるんだよ。6年生にもこうなってほしいな」と伝えていました。7年生がいなくなるのかぁと思うと寂しいのと学校の雰囲気的にちょっと心配。6年生が素敵に育ってくれることを願います。

7年生のクラス会では、「先生から一言どうぞ!」ということで、少しお話しする時間をもらいました。7年生の態度がよかったこと、これからも学び続けてほしいということ、卒業したらとても寂しくなるけれど、新しい場所に進み続け、どんどん新しい人に出会っていってほしいと話しました。

担任の先生からも愛に溢れたお話がありました。

中学に進学すれば色々なことに影響されやすくなるでしょう。誘惑も多いと思う。でも学ぶことを決して諦めないでほしい。時には失敗することもあると思う。勉強が辛くなるかもしれない、ティーンで妊娠するかもしれない、でもそれをこの世の終わりのように捉えないで。前向きでいなさい、転んでも立ち上がって歩きなさい、失敗してもそこから学んで前に進みなさい。自分が誰かを忘れないで。今あなた達が学ぶために家族の誰かが働いているでしょう。家族の中で一人だけがお金を稼いでいるお家も多いと思う。今あなたが学んで、あなたが二人目になりなさい。家族を支えられる人にあなたがなりなさい。だから自分が誰なのか、決して忘れないで。

時々聖書の言葉を引用しながら、先生は子ども達に言葉を贈っていました。

協力隊としてナミビア北部に住んでみて8か月。「この地域には昔ながらの生活を続けている人が多く、子どもを学校に行かせたがらない」「人々は教育の力を信じていない」という話を聞きます。今日は先生の話を聞いて、改めて学校に任されていることの大きさを感じました。若い先生が「一生懸命勉強しなさい」と伝え、次の世代に繋がっていってほしいと思います。

家族のために…という話の中には、「特にアンゴラから来た子達は」という言葉があり、何人かの子がイエス、と答えるのが聞こえました。ナミビア北部で生活していると、アンゴラ出身の人に出会うことが多くあります。アンゴラから来たけれど今はナミビア人なのか、それともアンゴラ人なのか。
子ども達もそれぞれ異なる背景をもっている。もう少し色々なことを知りたくなりました。

長期休みを使って、町周辺に暮らす家庭への訪問を計画しているので、家庭の様子、勉強のこと、生活のこと…来年度に活かせるヒントを得られるといいなと思います。